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50年以上住み続けたUR賃貸(旧公団)の退去費用はいくらか?

2020年3月に母が亡くなり(コロナではありません)、長年住んだ団地生活にピリオドを打つことになりました。昭和44年から住み続けていたので51年目になります。

見積もりが出せない恐怖

無くなる数ヶ月前から足腰が悪くなっていたので4F→1Fに引っ越そうとあれこれ見積もりをとっていた矢先のことでした。

転居先の費用や、引っ越し料金の概算は取れましたが、住んでいたUR賃貸の退去費用が算出できず本当に困りました。いくら用意すればいいのか分からないと決断もできません。

URに電話して50年住んだ場合の退去費用はいくらかストレートに聞いてみましたが、「退去してから見積もりとなりますのでお答えできません」の一点張り。

では、過去の例から概算は分かりませんか?や、退去費用の最大値はおいくらですか?と聞いてもまるで音声ガイダンス。「お応えできません」「ありません」「損じません」の冷たい返答ばかりでした。

こちらもしつこく聞いてましたから、相手の女性も半分キレそうになってましたが、うかつに曖昧な事を回答するわけにもいかないらしくマニュアルがあるんだなと感じました。

そんなこんなで引っ越しできないで困っていた矢先に母は亡くなりました。

気になる遺品処分の費用

後片付けは長女に任せましたので聞いた話になりますが、50年以上も住み続けていたのですから団地の中はとんでもない物量だったそうです。

遺品整理業者に見積もりを取る前に、片付けられる物は自分で片付けておけば多少は安くなります。

45Lのビニール袋に120袋!よくもまぁあんな狭い部屋にあったものだなと感心してしまいました。姉は休日を使ってこれらをせっせと4Fから運んで捨てたそうです。ご苦労様です。

廃棄物

仏壇にあったペットの遺骨は粉骨し、散骨しました。その上で見積もりを取り、4人がかりで4時間の見積もりで税込35万円だったそうです。4Fですからね、それくらいかかるでしょう。(1Fだともう少し安いみたいですよ?)

後請求には気をつけよう!

注意すべきは遺品整理業者選びです。この手の中には、ぼったくり業者も紛れています。運び終わった後で「追加料金」が発生したり、作業の途中で「処分費用の上乗せ」をしてくる業者が稀にいます。見積もりの際は、申込書をよく読んで、後請求が無いことを書面できっちり確認してから契約しましょう。

空っぽになった部屋で退去査定

お部屋が空っぽに片付いたらURに連絡して退去査定をしてもらいます。日時を予約して、立ち会って確認しながらの査定です。

51年も経過してますから、査定官も「こんな設備あったっけな?」という感じだったらしいです。襖はボロボロ、畳はもちろん床板もボロボロ、50年前はクロスなど貼ってませんのでコンクリートむき出しですからこれもボロボロ。サッシはみたこともないサッシだし、風呂釜は旧式のままです。

こういう場合はリフォームではなくてリノベーションになりますので、一度全て取り壊してコンクリむき出しの状態にしてから再構築するしかありません。

気になる退去費用の査定結果は総額25万円、安い!80万くらい覚悟していたので驚きの安さです。さらに入居時に敷金として5万円納めていたので20万円になりました。

ということで51年間住み続けた公団(UR)の退去費用の総額は以下の通りです。あー何かホッとした♪という方は多いんじゃ無いでしょうか?ご参考ください。

ゴミの処分費用 5,000円
家財道具などの処分費用 350,000円(税込)
UR賃貸の退去費用 250,000(税込)
敷金による値引き 50,000円
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総額 555,000円+諸費用