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エアコン掃除と吹き出し口のカビ取りを自分でやる方法

節約したいというより・・・エアコン掃除業者を家にあげたくなかった!

作業員そもそもエアコン掃除を自分でやろう!と思ったきっかけはこれでした。自宅に作業服の男性がやってきて湿った靴下でペタペタと歩き回られるのが凄く抵抗があった為です。自分も男なんですけど嫌なものは嫌だなと・・・。それでずっと業者に依頼ができずに3年ぐらい経過してしまい、いよいよエアコンが真っ黒になってきたので決意を固めて自分で道具を掃除してみたわけです。そしたら意外に簡単にできてしまって、それ以降は半年に1回、季節の変わり目に楽しんでやってます。掃除をすると澄んだ空気がホワ~と流れてくる・・・たまらない達成感もあります。

まずはこちらをご覧下さい。とても初心者が掃除をしたとは思えないでしょ?エアコン吹き出し口に見える黒いカビも、たった2時間でここまでキレイにできるんですよ。しかもこすらないし洗浄液噴霧して水で流すだけです。

エアコン掃除前

エアコン掃除後

よくあるスプレー式エアコンクリーニング剤は新品エアコン限定です

スプレー式のエアコン掃除剤の主成分は単なる中性洗剤ですので、例えば食器に付着した油汚れに洗剤を垂らしたらキレイになった程度だと思ってください。新品のエアコンで、2週間に1度のペースでフィルターなどのほこりを掃除機で吸い取った後に軽い油汚れやヤニ汚れを少し取り掃除・・・この場合は効果が期待できます。長期間掃除していなかったエアコンの掃除にはほとんど効果はないと思って間違いないです。逆にスプレーをすることでエアコン内部のほこりが塊になってしまい、吸気効率を下げてしまう恐れがあります。

エアコン掃除は大きく分けて2種類あります

1つはフィルターのお掃除で、もう1つはシロッコファンなどエアコン内部のお掃除です。フィルター掃除は日々溜まるほこりなどの掃除ですので2週間に1度程度行い、内部掃除はカビ取りなどをメインに半年に1度程度のペースで行うのが理想的です。

とは言え、専門業者にエアコン掃除を依頼すると平均相場は1台1万円です。家庭内に3台のエアコンがあれば、半年に1回掃除を頼んでいると、3万円×6回=18万円もお掃除代がかかってしまいます。これを自分で掃除できるようになれば、最初は道具を揃えるのに1万円ほど必要ですが、あとはお掃除の度に1台あたり2千円程度で済みます♪所要時間も慣れれば1台1時間で終わりますし、3台同時に作業などもできるようになります。

フィルターのお掃除方法

ほこりを貯める箱最近のエアコンには自動フィルター掃除機能が付いているものも多いです。こういったエアコンには自動で集めたほこりを貯めておくボックスがありますので、1ヶ月に1度程度、そのボックス内部のほこりを捨てます。このボックスの存在を知らない方も多く、1年ぐらい放置してる方などもいますが、ボックス内部のほこりにカビなどが繁殖してしまいますので定期的な掃除として覚えておいた方が良いと思います。

自動フィルター掃除機能が付いていないエアコンは、エアコンの外カバーをはずとと網戸のようなフィルターが装着していますのでそれをはずし、掃除機などでほこりを吸い取った後に中性洗剤などで水洗いします。ほこりを吸い取っただけだと、油やタバコのヤニなどが付着したままですので実際はキレイになっていません。水洗いをした後は、よく乾かしてから元に戻します。

自分でエアコン掃除の準備

掃除のポイントを抑えておきましょう
エアコン内部にはシロッコファンというくるくる回って送風するための筒状のファンがあります。このファン内部とその周辺にはほこりやカビが大量に付着していますのでこれを取り除きます。また、エアコンカバーを開けると見える銀色の板がたくさん並んでいる部分は「熱交換器」と言います。外から取りこまれたここを通過するときに熱を奪って冷やされますので、この熱交換器にほこりやヤニなどが付着していると熱交換率が下がってしまいます。内部掃除はこのファンと熱交換器の掃除になります。

エアコン掃除に必要な道具
蓄圧式噴霧器(手動ポンプで圧力をかける霧吹き・4リットル入る)
ゴーグル(洗浄液が目に入らないようにするため)
③マスク(洗浄液や汚水を吸い込まないようにするため)
アルミフィンクリーナー(強アルカリ性なので取扱注意です)
⑤バケツ(汚水を集める用・最低でも5リットル以上入るものが良い)
エアコン洗浄カバー(周りにゴムが着いてて装着しやすいタイプを)
⑦養生用ビニール袋(ゴミ袋を切って使っても良い)
手袋(強アルカリ性なので必須)
⑨ガムテーム
⑩ハサミ
⑪ドライバー(+)
⑫イスまたは脚立(足がコロコロ動かないもの)
⑬雑巾2~3枚
⑭掃除機
⑮スポンジ(フィルター洗う用)

①はホームセンターの園芸コーナーでも売ってるかも。④はamazonじゃないと買えないかもしれません。その他の道具は家にあるもの代用したりできます。⑥のエアコン洗浄カバーは2~3回使えますとか書いてあるけど実際は汚れてしまって使い捨てですね。丁寧に洗えば何度でも使えますのでランニングコストは1台あたり500円か!?安い!

エアコン掃除の手順と流れ

  1. エアコン周りの片付けと養生をします
    エアコン掃除はイスや脚立に乗って行いますのでエアコン真下はきれいに片付けます。また、真っ黒に汚れた洗浄液や水がしたたり落ちたり、飛び散ったりしますのでエアコンの下、前方2m、左右の壁などにはビニールを被せ、動かないようにガムテープなどでしっかりと養生(カバー)します。

    余談ですけど、最初の頃は養生を適当にやってしまい、ソファーに黒い液体が付着してしまい、汚れがおちなくて本気で後悔しました。

    養生
  2. エアコンカバーをはずしましょう
    まず最初にエアコンのコンセントをはずします。専門業者の方ははずせるだけのカバーを全てはずして掃除しますが、素人なので後々組み立て直すことができる範囲でのみカバーをはずします。自動フィルター掃除機能が付いてるエアコンはほとんどはずせないと思いますので、見える範囲だけの掃除になりますが壊してしまうより良いでしょう。

    エアコンの左右にある電子パーツ部分は濡らしてしまうと故障に繋がるので、雑巾やビニールをガムテープなどを使って濡れないようにカバーしておきます。

    フィンの取り外し方
  3. ほこり掃除をします
    カバーをはずして網状のフィルターをはずし、掃除機でほこりを吸い取ります。フィルター、フィン、外カバーなどのプラティック類はほこりをとったらお風呂場などで中性洗剤を使って洗って干しておきます。雑巾で軽く水分を拭き取っておくとキレイに早く乾きます。

    天日干し
  4. エアコンに洗浄専用カバーを装着します
    エアコン専用カバーをきっちりかけます。特に注意が必要なのはエアコンの下部分です。隙間が空かないようしっかりかけ、必要があればガムテープで補強します。エアコン前部のビニール部分は作業がしにくかったらガムテープで天井に留めてしまったりしてもOKです。

    エアコンカバーの長い尻尾内を汚れた液体が流れてきますので、下に置いたバケツに入るように先っぽを中に入れておきます。はずれないようにガムテープで留めておくと良いですよ。
  5. 内部洗浄1回目
    手袋を装着します。蓄圧式噴霧器の2/3程度に水を入れてから200ml程度のアルミフィンクリーナーを入れます(アルミフィンクリーナーを先に入れないように注意!)その後噴霧器の蓋をしっかりと閉め、上部ポンプを押し下げて圧力をかけます。ポンプはある程度下がらなくなったらそれで充分です。

    噴霧器のノズルを伝って水滴が落ちてきますので、ノズルを持つ手には雑巾を1枚持つと良いです。

    準備ができたらゴーグルを装着して噴霧器を肩に提げてエアコンにたっぷり噴霧してゆきます。上から噴霧するとポタポタ垂れてくるので、シロッコファン→熱交換器の下部分→上部分といった感じで順番に噴霧してゆきます。エアコンの右側などにある電子パーツ類を濡らさないように注意して噴霧してください。

    4リットルの洗浄液を噴霧し終えたら20分ほどお休みです。ドロドロと黒い液体が垂れ流れてきます。

    エアコンに洗浄液を噴霧しているところ
  6. 内部洗浄2回目
    作業の前にバケツ内部の水は捨てておきましょう。さらに4リットルのクリーナー入り洗浄液を用意して1回目同様に噴霧します。1回目の噴霧で黒ずみはほとんど落ちると思いますが、それでも落ちなかった汚れを落とすための2回目です。シロッコファンの内部などは片手で少しずつ回しながら噴霧するとドロドロと出てきます。全て噴霧し終えたら再び20分待ちます。出きったらバケツの汚水を捨てておきます。
  7. 水洗い
    クリーナーを入れない水道水を4リットルほど用意してエアコン内部の洗浄液を洗い流してゆきます。できれば4リットルを2回ほど行った方がよりキレイになります。バケツの水が溢れないように気をつけながら作業してください。
  8. 乾燥させる
    水洗いが終わり、したたり落ちてくる水もなくなってきたらエアコンカバーの前部をガムテープで留め、エアコンのコンセントを入れて送風します。送風を開始すると内部のシロッコファンが回り、黒い液体がピュッと飛んで来ますので前部を閉めておきます。送風は弱で良いので20分~30分ほど回します。送風機能がないエアコンの場合は室内と同じ温度くらいの冷房でも良いです。

    水滴が飛ばないように
  9. 拭き取りと回復
    おおよそ内部乾燥したら電源を切ってコンセントを抜いてから洗浄カバーをはずし、エアコン外部に付着した水滴などを雑巾で拭き取ってゆきます。先に洗って干しておいたフィルターや外カバーを取り付けたら掃除完了です。

    エアコンにフィルターを装着する

洗浄後はエアコン内部を乾燥させるためにドライなどで1~2時間程度回しておくと良いと思います。最初の頃は1台掃除するのに2時間ほどかかってましたが、最近は乾燥時間も含めて1台1時間でできるようになりました。所要時間が1時間で澄むと休日にポンッとできるので車の掃除よりも簡単かと。是非みなさんもお試し下さい。

熱交換器 掃除前

熱交換器 掃除後